身辺整理・断捨離

【成功者から学ぶ】実家の断捨離を成功させる3つのヒント

はじめに

小説家の高殿さんが書いた、実家じまいの記事に学びが詰まっていたので、ここで紹介させてください。

実家じまい、団塊世代の親「モノが捨てられない」「お金がない」問題に驚愕。親の思考を劇的に変えた3つの方法 小説家・高殿円 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

実家じまいをはじめた当初、高殿さんの両親はモノに執着し、助言にも耳を貸さない状態だったそうです。

それが今では、実家の整理や生活の改善に積極的に取り組み、高殿さんの提案を信頼して受け入れるようになった。

いったいどうやって親の心を動かし、その信頼関係を築いたのでしょうか。

なぜこの記事が注目されているのか

この高殿さんの実家じまいの記事は、すごく話題になりました。

ほんとうにすごい… 問題を解決することは些末で、問題を解決する構造を見抜き、構造を変化させていることがすごい

色々な意味でハイレベル過ぎて役に立たない。世の中の実家じまいを考えてる人はこういう綺麗な話じゃないと思う。

高く売れるって信じてると捨てないしな。一回売らせてみて、あ、こんな値段なんだってなったら処分し始める。プレミア付くのは、買い手が沢山居る間だけよ。

うちの親も、元気なうちに庭石をなんとかしてくれたからよかったよ。 石にあこがれがあるとかいって、100cmの高さの石とか並べてたんだから・・・

“父は75歳になるのに新車を買っていた。しかもよりにもよってボクシー" うちの父かと思った。これ以外も全て当てはまる…

高殿さんのすごい力に驚く人もいれば、「そんなうまくいくわけないよ」って言う人もいます。

親が片付けを手伝ってくれてよかったって喜んでる人もいるし、「うちの親も全部同じだ…」って頭を抱える人もいます。

こんなにたくさんの人が反応したってことは、実家の片付けで困ってる人がすごく多いってこと。みんな同じような悩みを抱えてるですね。

高殿さんは具体的にどんなふうに実家の片付けをしたんでしょうか。

記事の簡単な内容紹介

記事の概要

ここで、ざっくり記事の内容をおさらいします。

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高殿さんは、自他共に認める不動産好きで、これまでに何度も物件購入・売却を経験してきました。

そんな高殿さんが直面したのは「実家じまい」という課題。

十分にお金があるはずの両親。しかしある日、母親からまさかの「お金がない」という言葉が飛び出します。

高殿さんは、両親の金銭感覚やモノに執着する価値観が、子ども時代のトラウマや戦後の成功体験から来ていることを冷静に分析しました。

そして、単に片付けを進めるのではなく、両親の気持ちに寄り添いながら行動を起こします

親が「捨てる」ことに抵抗感を持つ心理を理解し、「売る」や「寄付する」という方法で所有物を減らすメリットを提示しました。

また、高殿さんは自ら祖父の家の売却を手掛けることで親との関係性を変え、親が自身を「指令系統の上に立つ存在」として認識するようにしました。

こうした努力の結果、両親の思考や行動に変化をもたらし、最終的には住環境の改善と精神的な負担の軽減につなげることができました。

・・・

成功のカギとなったステップや方法論

両親と向き合った高殿さんが気づいたのは、これは単なる片付けの問題ではなく「マインドの問題」だということ。

両親は「捨てる」という行為に強い抵抗感を持ち、物を手放すことを「失敗」や「損失」と感じていました。

この心理的な壁を越えなければ、何も解決しないと考えた高殿さんは、両親の価値観を理解し、あえて非効率な道を選択してでも、抵抗感を減らす工夫を重ねました。

ここで改めて、高殿さんの行動を整理してみることにします。

高殿さんが実際に行ったこと

  • 親世代の価値観を理解:「モノの所有=成功の証」という親世代特有の価値観を理解し、その背景にあるトラウマや習慣を尊重しました。
  • 「捨てる」のではなく「売る」「寄付する」を提案:モノをただ捨てるのではなく、売却や寄付を通じて「手放すメリット」を具体的に提示しました。
  • 成功体験を積ませる:不要な物を売ることで少額でもお金を得る成功体験を両親に提供し、片付けに対する前向きな意識を醸成しました。
  • 親が主体的に動けるようサポート:テレビで得た情報を活用し、両親が興味を持ったサービスを手配するなど、行動しやすい環境を整えました。

高殿さんのこれらの工夫によって、両親は少しずつ変化し、最終的に生活の質を高める結果へと繋がったのです。

両親の価値観をしっかり分析しているのはすごいですね。一方「ハイレベルすぎて役に立たない」面もたしかにあります。

次は、この記事から私たちが学べることを整理してみます。

「捨てる」ではなく「売る」や「寄付する」を試す

不用品をメルカリやネットの買い取りサービスに出品する、というのは実践しやすそうです。メルカリやジモティ、宅配買取をつかって「モノを処分したら得するんだよ」と成功経験を積んでもらえるでしょう。

親世代が関心を持つ情報を利用する

テレビで特集された片付けサービスやリサイクルの話題から入ると、よりスムーズでしょう。たとえ聞いたことがないサービスだったとしても「テレビで紹介されていた」と伝えると、心理的な障壁はさがるはず。(何より大切なのは、子どもが自分のことを真剣に考えてくれていると実感することです)

親と片付けスケジュールを共有する

記事のように、先に引っ越しの日程を決めてしまい、スケジュールを共有して計画的に進めていきましょう。「ここまでに片付けなければ迷惑がかかる」と理解していれば、親自身も捨てることに向き合わざるを得ません。

ハイレベルすぎて参考にならない、と感じたら

とはいえ高殿さんの実践が、他のひとには真似しづらくもあります。特に「再建築不可の祖父母の家を売った」なんてのは、すごすぎて参考になりません。

親が抱える問題は、法的・経済的・感情的にも複雑な場合が多いですから、子どもが十分に時間を確保できない場合は解決が難しい。

ここで大切なのは、理解する姿勢です。過去の背景を知り、否定しないことです

  • 親世代の価値観は、戦後の物資不足や経済成長の中で形成されてきたもの。モノを所有することが成功の証であり、「捨てる」ことが敗北と感じる背景を理解しましょう。
  • 「この家具、どうして選んだの?」や「昔、この家電を買ったときのこと覚えてる?」と過去の思い出話や、持ち物にまつわるエピソードを聞く。親がモノに込めた思いや背景を知ることで、その価値観を尊重する姿勢を示しましょう。
  • 過去の思い出話や、持ち物にまつわるエピソードを聞く。親がモノに込めた思いや背景を知ることで、その価値観を尊重する姿勢を示しましょう。

参考になる書籍紹介

実家の断捨離を成功させるためには、両親との良好な関係構築が不可欠です。この点で、デール・カーネギーの「人を動かす」は非常に参考になる一冊です。この本には、両親との信頼関係を築くための貴重なヒントが詰まっています。

  • 相手の立場に立って考える方法
  • 効果的なコミュニケーション技術
  • 相手の自尊心を傷つけずに意見を伝える方法

これらの知恵を活用することで、両親との対話がより円滑になり、断捨離の過程でも協力を得やすくなるでしょう。「人を動かす」の原則を実践することで、両親との信頼関係を深め、実家の整理整頓をスムーズに進められる可能性が高まります。

まとめ

実家の断捨離を成功させるには、感情と行動のバランスを取ることが重要です。親の価値観を理解し尊重しながら、具体的な行動を起こすことで、徐々に変化を促すことができます。

記事から得た知識を自分の状況に合わせて応用し、小さな一歩から始めることが大切です。例えば、不用品を売ることから始めたり、親が関心を持つ情報を活用したりすることで、無理なく断捨離を進めることができるでしょう。このように、柔軟な姿勢で取り組むことで、実家の整理整頓を効果的に進められます。

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